商船三井、日本初のLNG燃料フェリーを受注

ラックスマン・パイ21 11月 2019
画像:三井OSKラインズ株式会社
画像:三井OSKラインズ株式会社

日本の海運大手三井OSKライン(MOL)とその子会社であるフェリー・サンフラワー・リミテッドは、日本で最初の2つのLNG燃料フェリーの建設計画を発表しました。

三菱造船は、日本市場向けの新造フェリーを受注します。

フェリーヒマワリは、配達後にフェリーをチャーターし、2022年末から2023年前半にかけて大阪-別府航路で現在運航中の船舶の代替品として運航します。

フェリーには高性能デュアル燃料エンジンが装備され、乗客に快適な宿泊施設と信頼できるスケジュールを提供します。さらに、現在の船よりも静かになり、よりスムーズでリラックスした旅行を実現します。

LNG燃料を使用すると、優れた環境性能が達成され、現在の船舶と比較して二酸化炭素(CO2)の排出量が20%削減され、硫黄酸化物の排出量が実質的に排除されます。

新しい船の名前は、商船三井の前身である大阪商船が1910年代に大阪別府航路で打ち上げた紅丸と紫丸に由来しています。これらの船、および同じ名前の船は、「海の女王」および「瀬戸内海の女王」と呼ばれていました。

新しいフェリーは、100年以上の歴史を誇る大阪-別府航路で受け継がれる伝統にふさわしい設備を備え、「カジュアルクルーズコンセプト」をさらに拡大します。

フェリーは、環境負荷低減フェリー(ISHIN-Ⅱ)も具現化しています。これは、「ISHIN NEXT-MOL SMART SHIP PROJECT」の一環として計画されました。

商船三井は、LNG燃料船の技術を開発し、これらの新しいフェリーの開発、建設、運用を通じて安全な運航を確立し、LNG燃料のより広範な利用を促進しています。

商船三井グループは、事業活動による環境負荷の低減に努め、環境と排出のない事業を継続的に推進、発展させています。

このプロジェクトは、経済産業省および国土交通省が支援する沿岸船の運用効率の向上を目的とした実証試験プログラムである、2019年度の沿岸船の省エネ評価システムに採用されました。

カテゴリー: LNG, フェリー, 造船