麻薬組織が商船と中国の資金ブローカーを利用、イタリア警察発表

25 9月 2024
© 航空ドローン / Adobe Stock
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イタリア警察は水曜日、国際的な麻薬密売とマネーロンダリングの捜査の結果、4カ国で61人を逮捕し、6000万ユーロ(6710万ドル)を押収したと発表した。

警察によると、この事件はアルバニアとラテンアメリカ間の麻薬犯罪のつながりを明らかにし、ヨーロッパの犯罪者が違法な中国の資金ブローカーの影のネットワークをどのように利用しているかを改めて示したという。

北部都市ブレシアの金融警察は、地元の法執行機関と欧州警察機構ユーロポールの協力を得て、400人の警官がイタリア、アルバニア、スイス、ポーランドで逮捕と捜索を行ったと発表した。

警察によると、この犯罪組織はアルバニアを拠点とし、南米から商業航路でヨーロッパにコカインを輸入し、その後トラックでイタリアに輸送していたという。

麻薬販売で得た現金は、中国の並行組織に引き渡され、違法資金を海外に送金するためのシャドーバンキングサービスを提供していたとされる。

「麻薬の資金は、ブレシア近郊に住む中国人を通じて、従順なイタリアの起業家が発行した偽の請求書を金儲けすることを目的とした複雑なマネーロンダリングシステムに流れた」と警察の声明は述べた。

水曜日の事件は、過去2年間に中国国民によって運営され、さまざまな犯罪組織によって利用されている高度なシャドーバンキングシステムを明らかにしたいくつかの捜査のうちの最新のものにすぎない。

これまでに明らかになったさまざまな調査によれば、このシステムは麻薬密売人らが海外の供給者に支払いをするため、また偽の請求書を装って資金洗浄するために使用されている。

警察は水曜日、暗号化されたチャットの内容を読むことができるツールや、電話、周囲、テレマティクスの盗聴や監視を活用し、2020年に最新の捜査を開始したと発表した。

警察によると、水曜日の逮捕者に加え、捜査の過程でここ数カ月の間にすでに21人が拘留され、現金250万ユーロと麻薬360キロ(794ポンド)、総額約3000万ユーロ相当が押収されたという。


(1ドル=0.8943ユーロ)

(ロイター - エミリオ・パロディ記者、クリスピアン・バルマー記者、ウィリアム・マクリーン記者による編集)

カテゴリー: 法的, 海洋安全保障