イースタン造船、WSFからハイブリッド電気フェリー3隻の建造許可を取得

15 8月 2025
160台収容可能な新型ハイブリッド電気フェリーの船体設計の予備的な技術レンダリング。画像提供:ESG
160台収容可能な新型ハイブリッド電気フェリーの船体設計の予備的な技術レンダリング。画像提供:ESG

イースタン・シップビルディング・グループは、ワシントン州フェリー会社(WSF)から、ワシントン州向けに160台搭載のハイブリッド電気フェリー2隻を建造する着工通知(Notice to Proceed)を受領しました。この着工通知には、オプションとして追加で160台搭載のハイブリッド電気フェリーを建造することも含まれています。これは、米国最大のフェリーシステムにおけるフェリー建造の競争入札が25年以上ぶりに実施されたことを受けての重要な節目となります。

「これは、当社の船隊に新たなハイブリッド電気フェリーを導入する上で、非常に画期的な出来事です」と、ワシントン州フェリーの電動化プログラム管理者であるデビッド・サワーズ氏は述べています。「これらの船舶は、ディーゼル燃料の排出量を削減するために、陸上充電とバッテリー貯蔵における最先端技術を導入するだけでなく、日々当社を頼りにしている地域社会に信頼できるサービスを提供してくれるでしょう。」

「ワシントン州フェリー社と共にこの歴史的な取り組みを進めることを光栄に思います」と、イースタン・シップビルディング・グループのCEO、ジョーイ・ディゼルニア氏は述べています。「私たちは、アメリカの造船、イノベーション、そして環境保護の最高の成果を反映した世界クラスの船舶を提供することに全力を尽くしています。」

ハイブリッド/電気推進船は全長409フィート6インチ、全幅83フィート2インチ、船体深さ24フィート6インチです。標準サイズの乗用車160台と乗客1,500人を輸送できる認証を取得しています。喫水16フィート6インチで、満載時の速度は17ノットに達し、既存のWSFドック施設すべてと接続できるように設計されています。

操舵室でインタビューを受けるボブ・メレディス船長
報道陣がウェナッチーの操舵室に集まり、ボブ・メリデス船長に新型ハイブリッド電気船の運航再開についてインタビューした。
画像提供:ESG

カテゴリー: フェリー, 造船