メキシコの最高検察官は日曜、当局がこれまでに燃料の違法取引に関与した疑いで14人を拘束したと述べ、新たな情報が明らかになればさらに措置を取ると改めて強調した。
3月19日、当局はタンピコ港で石油タンカーと、積載していたディーゼル約6万3000バレル、輸送・保管用のコンテナや車両を押収した。
LSEGのタンカー追跡データによれば、タンカー「チャレンジ・プロキオン」は米国から到着した。
メキシコ当局は当時、この貨物船は輸入時に特別税が課せられるディーゼル燃料を積んでいたが、税関には石油化学製品として申告され、税が免除されていたと発表した。
「今回の押収は、この犯罪に関する近年最大規模のものの一つであり、一連の捜査・情報収集活動のきっかけとなり、これらの活動の背後にある犯罪組織の一部が明らかになった」と、同国のアレハンドロ・ゲルツ検事総長は述べた。「今後も更なる措置が取られるだろう」
ゲルツ氏はさらに、これらの調査により、偽造文書、共謀する税関当局、公務員を利用して炭化水素製品の盗難と違法取引を専門とする組織の存在が確認されたと述べた。
メキシコ当局は、身元保護のため、企業名を公表せず、犯罪への関与の疑いで拘束された14人の名前のみを公表した。
これらの実業家、現役および退役海軍関係者、元税関職員に対する捜査は現在も継続中である。
メキシコ海軍のレイムンド・モラレス司令官は、メキシコ市での同じ記者会見で、燃料の違法輸入を防止し根絶するために海軍が内部統制と懲戒手続きを強化したと述べた。
「我々は、国民の信頼を裏切る個別の行動を容認することなく、組織を守っている」と、ゲルツ氏とオマール・ガルシア・ハーフフチ安全保障相とともに発言した同氏は付け加えた。
(ロイター通信 - メキシコシティのステファニー・エッシェンバッハー記者による報告、マシュー・ルイス記者による編集)