スペインのグランカナリア島沖で船舶が原油を流出、環境緊急事態宣言

ボルハ・スアレス5 9月 2024

スペイン領グラン・カナリア島沖での原油流出事故を受け、地元当局は木曜日、人気の観光地にある複数のビーチを閉鎖し、環境緊急事態を宣言した。

緊急サービスはソーシャルメッセージングプラットフォームX上で、同島の首都ラスパルマスのラ・ルス港で船舶が給油中に事故による流出があったと水曜日夜に通報を受けたと述べた。流出した油は、極低硫黄油に指定されているIFO180が最大3トンだった。

船名は明らかにされていない。

グラン・カナリア島統治評議会議長アントニオ・モラレス氏によれば、油膜は長さおよそ2キロ(1.2マイル)、幅400メートル(1,300フィート)に及んだという。

モラレス氏は、油膜は風に押されて南の隣町テルデ市に向かっていると述べた。今のところ海流により近くの飲料水製造工場への影響は防がれているが、油が陸地に到達するかどうかはまだ不明だ。

テルデ市役所はX通信に対し、原油が海岸に近づいたためラ・レスティンガ、パロス、サン・ボロンドン、エル・バランキージョの各ビーチは立ち入り禁止となった一方、ヘリコプター、ドローン、海上救助艇が緊急サービスによる流出対応を支援していると述べた。

「残念ながら、この汚染は相当な規模であり、そのために多くの資源が投入されている」とテルデ市長のフアン・アントニオ・ペーニャ氏はロイター通信に語った。

「このようなことは防ぐことができる。環境に害を及ぼしており、二度とこのようなことが起きないようにするため、私たちは説明責任を求める」とペーニャ氏は述べた。


(ロイター通信 - ボルハ・スアレス記者、デビッド・ラトーナ記者、アンガス・マクスワン記者による編集)