クルーズ業界、過去最高の乗客数を報告

マリンリンク13 4月 2024
© マリアクレイ / Adobe Stock
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世界のクルーズ業界は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる落ち込みから回復を続けており、2023年には過去最高の乗客数を報告した。

業界団体クルーズライン国際協会(CLIA)が発表した最新の数字によると、クルーズ船は2023年に3170万人の乗客を運び、過去最高だった2019年より7%増加した。

増加が最も大きかったのは米国で、米国は依然として圧倒的に世界最大のクルーズ市場であり、乗客数は270万人増加し、2019年より19%増加した。

CLIAの2024年クルーズ業界の現状レポートによると、探検と探訪がクルーズ観光の最も急成長している分野であり、2019年から2023年にかけて探検旅程で旅行する乗客が71%増加することが明らかになりました。

2022年、クルーズ業界は全世界で総額1,380億ドルの経済効果を生み出し、世界中で120万人の雇用と430億ドルの賃金を支えた。CLIAは、2023年のクルーズ客数は2022年に比べて50%増加するため、2023年の結果(今年後半に発表予定)ではさらに大きな影響が見られると予想している。

報告書では、クルーズ旅行の需要が継続していることも示されており、クルーズ旅行の意向は82%である。クルーズ定員の予測は、2024年から2028年にかけて10%の増加を示している。現在、新造クルーズ船の受注残には、総額380億ドル相当の56隻の新造船が含まれている。

報告書では、より持続可能なエンジン技術への関心が高まっていることも強調されている。将来の燃料をテストするパイロット プロジェクトは 32 件あり、現在航行中の船舶 4 隻はエネルギー源として再生可能バイオ燃料を使用している。さらに新造船 4 隻が再生可能バイオ燃料用に構成されており、そのうち 5 隻はグリーン メタノールを使用する予定で、2 隻はグリーン水素を使用する予定である。今後 5 年間に就航する船舶の約 15% は、ハイブリッド発電を可能にするためにバッテリー ストレージや燃料電池を搭載して建造される。