イエメンのフーシ派は3つの異なる海域で6隻の船舶を攻撃したと、イランの支援を受ける同組織は水曜日に発表した。攻撃には、イエメン沖でミサイル攻撃を受けたと通報されて損傷したマーシャル諸島船籍のばら積み貨物船「ラックス」も含まれている。
治安当局と船舶関係筋は、フーシ派が火曜日にラア島を集中攻撃したことを確認した。同派はテレビ演説で、紅海のモレア号とシーレディ号、アラビア海のアルバ号とマールスク・ハートフォード号、地中海のミネルバ・アントニア号も標的にしたと述べた。
米船籍のコンテナ船「マールスク・ハートフォード」はドローンやミサイル攻撃の対象ではなかったと、同船を所有する米マールスクラインの最高執行責任者、エド・ハンリー氏は述べた。
「他の5隻については話せないが、ハートフォード号は大丈夫だ」とハンリー氏は電話インタビューで語った。「何も起こっていない」
ロイター通信は他の船舶の登録所有者にコメントを求めたが、すぐには連絡が取れなかった。
フーシ派は、イスラエルのガザ戦争におけるパレスチナ人との連帯行動として攻撃を表明しており、11月以降、紅海地域でドローンやミサイルによる攻撃を繰り返している。その後、フーシ派は他の交通量の多い水路にも攻撃を拡大している。
火曜日のフーシ派の攻撃は、国際司法裁判所が同市への攻撃中止を命じたにもかかわらず、イスラエルの戦車が初めてラファの中心部に進攻した際に起きた。同市には、他の場所での砲撃から逃れるため多くのパレスチナ人が避難していた。
イエメンから発射されたミサイル5発が穀物を積んでいたラックス号を襲ったが、同船は目的地まで航行することができ、乗組員は安全だったと、同船の警備会社LSS-SAPUが水曜日にロイター通信に語った。
「船は損傷を受けているが、浸水はなく、傾いておらず、負傷者はいない」とLSS-SAPUの広報担当者は述べた。
「彼女は通常の速度で目的地に向かって進んでいます。」
今年初めにフーシ派のミサイル攻撃を受けて沈没したルビーマール船から乗組員を避難させた責任を負ったLSS-SAPUの広報担当者は、ギリシャに拠点を置くラックス社の所有者はイスラエルや米国とは何の関係もないと述べた。
LSEGの船舶データによると、同船は5月28日にイランのバンダル・イマーム・ホメイニ港を目的地として最後に位置を報告した。
フーシ派は、地中海であってもイスラエルの港に向かって航行する船舶を攻撃すると約束している。また、米国や英国と関係のある船舶も標的に指定している。
フーシ派の攻撃により、ルビーマール号が沈没したほか、別の船舶が拿捕され、さらに別の攻撃で乗組員3名が殺害された。この攻撃により、船舶は近隣のスエズ運河を避け、アフリカを迂回して通航せざるを得なくなり、世界の海運が混乱している。
(ロイター通信 - ナエラ・アブダラ、クラウダ・タニオス、ジョナサン・ソール、リサ・バートライン記者による報告、マイケル・ジョージ、ニック・マクフィー、ウィリアム・マクリーン、ディーパ・バビントン、ジョナサン・オーティス記者による編集)