ソマリアの海賊、身代金を支払って船を解放

15 4月 2024
© ベネラ / Adobe Stock
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ソマリアの海賊は日曜早朝、500万ドルの身代金を支払った後、ハイジャックした船「MVアブドラ」号とその乗組員23人を解放したと、2人の海賊が語った。

「いつものように2日前の夜、金が私たちのところに届けられた。私たちは金が偽物かどうか確認した。その後、金をグループに分けて、政府軍を避けながらその場を離れた」と海賊の一人、アブディラシッド・ユスフさんはロイター通信に語った。

同氏は、船は乗組員全員とともに解放されたと付け加えた。

ソマリア政府当局者はコメント要請に応じなかった。

バングラデシュ船籍のばら積み貨物船「MVアブドラ」号は3月、モザンビークからアラブ首長国連邦へ向かう途中でハイジャックされた。

ハイジャックはソマリアの首都モガディシュの東約600海里で発生した。

ソマリアの海賊は、2008年から2018年頃まで、同国の長い海岸線の沖合で混乱を引き起こした。海賊の活動は昨年末まで休止状態だったが、その後再び活発化した。

海事関係筋によると、海賊は警備の緩和に刺激されているか、あるいはイスラエルとパレスチナ過激派組織ハマスの間でガザ地区で戦争が激化する中、イエメンのイラン系フーシ派による船舶攻撃による混乱に乗じている可能性があるという。


(ロイター通信 - アブディカニ・ハッサニ記者による報告、マリア・ポンネザス記者とエリアス・ビリヤバレマ記者による執筆、アレックス・リチャードソン記者による編集)

カテゴリー: 海洋安全保障