ULA、ボリンジャーにロケット輸送船を発注

エリック・ハウン8 5月 2024
ユナイテッド・ローンチ・アライアンスのスペースシップのレンダリング。(画像: ユナイテッド・ローンチ・アライアンス)
ユナイテッド・ローンチ・アライアンスのスペースシップのレンダリング。(画像: ユナイテッド・ローンチ・アライアンス)

米国の航空宇宙メーカーULAは水曜日、アラバマ州ディケーターの工場からフロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地とカリフォルニア州ヴァンデンバーグ宇宙軍基地の発射場までロケットを輸送する新しい船を発注したと発表した。

ULAは、全長356フィートのロールオン・ロールオフ船の建造契約をボリンジャー造船所に発注したと発表した。同社は最近、ルイジアナ州アメリアの造船所で新造船の建造を開始した。同社はまた、プロジェクトの設計と建造段階を監督するため、造船・海洋工学会社ブリストル・ハーバー・グループ社を雇用した。

ULAのカイパー・プログラム担当副社長、クリス・エラーホースト氏によると、2026年1月に納入が予定されているこの新しいジョーンズ法準拠の船はULAの船団の中では2番目となり、ULAの次世代バルカンロケットの需要が高まっている中での納入となるという。

「ULAは現在、数十年にわたって運航されているロケットシップと呼ばれる最初の船を保有しており、スペースシップと呼ばれるこの2隻目の船により、当社の海上艦隊は東海岸または西海岸への2回の航海で4機のバルカンロケットを輸送する企業能力を備えることになる」とエラーホースト氏は述べた。

「ULAは今後1年間でアマゾンの顧客をサポートするために打ち上げ能力を2倍に増やす予定で、ロケットを発射場に時間通りに届けるためには輸送ニーズに対応する2隻目の船を建造する必要があった」とエラーホースト氏は語った。

アマゾンは、ULAのバルカンロケットを38回の打ち上げ契約で受注しており、プロジェクト・カイパー衛星群の展開の大部分をサポートする。プロジェクト・カイパー衛星群は、世界中のサービスが受けられていない、またはサービスが十分に受けられていない地域にブロードバンドサービスを提供する。

カテゴリー: 造船