フーシ派、ロシア石油輸送タンカーを誤って標的に

12 1月 2024
© MrAVP / Adobe Stock
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英国の海洋警備会社アンブリーによると、金曜日にイエメン沖でフーシ派武装勢力がロシアの石油を積んだタンカーを誤ってミサイル攻撃した。

英国海事貿易運営機構(UKMTO)は、イエメンの港湾都市アデンの南東90海里でミサイルが発射されたとの報告を受けたと発表した。

UKMTOの勧告書には「船長は、ミサイルが400~500メートル離れた海上に着弾し、小型船舶3隻が追撃していると報告した」と述べ、負傷者や損害はなかったと付け加えた。

アンブリー氏は、「これはロシアの石油を輸送中にフーシ派に誤って標的にされた2隻目のタンカーだった」と語った。

イエメンの大部分を支配するイランの支援を受けるフーシ派武装勢力は、11月19日以来、ガザでのイスラエルの軍事作戦に対する抗議として、紅海で西側の商船に向かって次々と爆発する無人機やミサイルを発射している。

米国と英国は一夜にしてイエメンのフーシ派の軍事目標に対して空と海からの攻撃を実施した。イランの同盟国でありアラブ主要国のパートナーであるロシアは空爆を非難し、国連安全保障理事会の緊急会合を呼びかけた。

アンブリーの報告書は、「パナマ船籍のタンカーが、国際推奨通過回廊を東に向かって航行中、小型船3隻を目撃した」と述べ、同船がミサイルが着水したと報告したと付け加えた。

アンブリー氏は、この船を英国に結び付ける古い公開情報に基づいて、この船が誤って標的にされたと評価した。

「この船は5か月前のものとみられるが、公開海事データベースには依然として英国関連のものとして記載されていた」と報告書は述べた。


(ロイター - アダム・マカリーとヨムナ・エハブによる報告、マーク・ハインリッヒとニック・マクフィーによる編集)

カテゴリー: タンカーの動向, 海洋安全保障