LSEGとクプラーの輸送データによると、制裁の打撃を受けたロシアのタンカー「クリムスク」は水曜日、独立精製会社の本拠地である山東省東部の中国の東営港に入港し、ロシア産ソコル原油70万バレルを荷揚げした。
これは、制裁の対象となったロシアの石油タンカーが今月中国の港に入港した2隻目である。先週、タンカーLiteyny Prospectは、河北省滄州市近くの中国の黄花港で70万バレルのソコル原油貨物を陸揚げした。
東営港湾管理局はロイターの取材に対しコメントを拒否した。タンカーの管理者ソブコムフロット(SCF)はコメントの要請に応じなかった。
制裁による支払いと輸送の問題を受けてインドへの出荷が減少した後、中国はライトスイート・ソコル原油のトップリフターとなった。
クプラーの推計によると、中国のソコル原油輸入量は今月急増し、日量37万9000バレルという過去最高に達する可能性がある。このデータには、制裁対象のロシアのタンカー2隻からの石油は含まれていなかった。
ソコル石油は、石油大手ロスネフチが管理するサハリン-1 LLCによって、ロシアのサハリン島のデ・カストリ基地から輸出される低硫黄の軽質石油である。
米財務省外国資産管理局(OFAC)は先月末、SCFに制裁を課し、リテイニ・プロスペクトやクリムスクなど14隻の原油船をSCFが権益を有する資産に指定した。
OFACは、14隻の船舶から45日間原油やその他の貨物の荷降ろしを許可し、他のすべてのソフコムフロットタンカーとの取引を許可する一般ライセンスを発行した。
制裁の目的は、ロシアがウクライナ戦争支援に利用できる石油販売収入を減らすことだ。
(ロイター - フローレンス・タン氏と北京チームによる報告、クリストファー・クッシング氏とラジュ・ゴパラクリシュナン氏による編集)