デンマークに本拠を置くAPモラー・マースクは、成長を続ける洋上風力産業に設置サービスを提供する専門部門を立ち上げた。
マールスク・オフショア・ウィンドは、ノルウェーのオフショア供給船会社DOFグループが現金と株式による11億1,000万ドルで買収したマールスク・サプライ・サービス(MSS)からのスピンオフとして設立された。
新たに設立された会社はAPモラー・ホールディングが所有し、現在約40人の従業員を抱えている。同社はMSSが開発した風力発電設備船(マースクWIV)コンセプトを販売する。マースク・オフショア・ウィンドによると、マースクWIVの設計とコンセプトにより、従来の方法に比べて洋上風力タービンの設置時間を約30%短縮できると見込まれている。最初の船は2025年に納入される予定。
「欧州と米国の洋上風力発電容量に関する野心的な目標を達成するには、新たなソリューションが必要です」と、APモラー・ホールディングのCFOでマースク・オフショア・ウィンドの会長であるマーティン・ラーセン氏は述べた。「当社は、数十年にわたる洋上風力発電の専門知識を活用し、洋上風力発電産業の発展を加速するために、マースク・オフショア・ウィンドを独立した組織として設立します。」
元マースク・サプライ・サービスの最高商務責任者で、新たにマースク・オフショア・ウィンドのCEOに任命されたマイケル・ライマー・モーテンセン氏は、「マースク・オフショア・ウィンドは、大規模資産の運用と複雑なオフショア・プロジェクトの遂行における数十年にわたる専門知識を活用した高度なスキルと経験を備えた当社のチームとともに、世界中でオフショア風力発電設置サービスを提供することに注力し、設置プロセスの改善と重要な港湾インフラのニーズへの対応の両方に取り組んでいきます」と述べた。
Maersk Offshore Wind の取締役会は、AP Moller Holding の CFO である Martin Larsen 会長、専門取締役の Morten Engelstoft、専門取締役の Marianne Sørensen、および AP Moller Holding の HR 責任者である Maria Pejter で構成されています。