パナマの太平洋岸沖でクルーズ船が立ち往生し、 乗客4人が死亡し、少なくとも2人がコロナウイルス感染者を含む130人以上がインフルエンザのような症状を示し、パナマ運河の通行が許可されると政府が土曜日に発表した。
ホーランド・アメリカ・ラインの全長238メートル(781フィート)のMSザーンダム船は現在、フロリダ州フォートローダーデールへの航行を続けることができるが、パナマ政府は乗客や乗組員がパナマの土を踏むことは許されないと強調した。
「パナマは、この作戦に参加する職員を保護し、パナマ人の健康を守るためのバイオセキュリティ措置を保証する」と政府は声明で述べた。
以前南米クルーズに参加していたザーンダム号は衛生上の理由からパナマ運河への入港を拒否され、乗客と乗組員はいつ帰宅するのか不安を残した。
一方、パナマ海事当局が401人の無症状乗客はザーンダム号から他の船への乗り換えを許可されると発表したため、カーニバル社所有のホーランド・アメリカはロッテルダムの姉妹船をこの地域に派遣した。
ザーンダム号には乗客1,243名、乗組員586名に加え、医師4名、看護師4名が乗船しているとクルーズ会社は発表した。
乗客によると、ザーンダム号の乗客は一日中、ロッテルダムへの乗り換えのため船の左舷側に停められた炭水車に乗り込んでいた。
「ロッテルダムへの乗り換え客は1時間に約60人です。この状況はおそらく明日の移動まで続くだろう」と妻とともにザーンダム号に乗客としてロンドンを拠点とするスコットランド人のイアン・レイは語った。
レイ氏は、英国、米国、カナダ、オーストラリア、ドイツ、イタリア、フランス、スペイン、ニュージーランドなど多くの国からの乗客が乗っているザーンダム号には、症状のある乗客には船内にとどまるよう求められていると述べた。
レイ氏は、乗客が過去10日間に咳や倦怠感、発熱などの症状があったかどうかを含む「体温検査と4つの質問にノーと答えることに基づいて移送が行われるようだ」と述べた。
彼と妻は体温検査には合格したが、多くの同乗者と同様に咳に苦しんでいると答えた。
「結果として、我々はロッテルダムに移籍することはない。」
パナマシティのエリダ・モリーナとデイブ・グラハムによるレポート。 Adriana Barrera による追加レポート。アンソニー・エスポジートによる執筆。編集:ポール・シマオ