ロシアで建造された初の液化天然ガス用耐氷海タンカーが、今年後半にアークティックLNG2プラントで稼働を開始する予定であると、タンカーグループのソブコムフロットが水曜日に語ったと、インターファクス通信が報じた。
ウクライナに対する国際制裁の影響でロシアでは厚い氷を突破できるタンカーが不足しており、2023年末にプラントの第1期が稼働を開始して以来、アークティックLNG2は貨物を輸出できていない。
ソ連の政治家にちなんで「アレクセイ・コスイギン」と名付けられたこのタンカーは、ズヴェズダ造船所で建造され、アークティックLNG2プラント向けの船舶群に加わる予定である。
すでに米国の制裁を受けているこのタンカーは昨年末に海上試験を開始しており、今月末には最終試験段階が始まる予定となっている。
「すべての試験パラメータが達成されれば、船舶が今年後半に稼働する可能性が高い」とソブコムフロットのイゴール・トンコビドフ最高経営責任者(CEO)はインターファクス通信に語った。
アークティックLNG2の60%を所有するロシアのエネルギー企業ノバテクNVTK.MMは、厚さ2メートル(6.5フィート)の氷を切り抜けて北極のプロジェクトからLNGを輸送できるアーク7耐氷海タンカー15隻をズベズダ造船所で建造すると発表した。
ノバテクは合計21隻のタンカーを契約している。
(ロイター - オクサナ・コブゼワ氏とウラジミール・ソルダトキン氏が報告。マーク・ポッター氏が編集)