コンテナ船がニューヨークのヴェラッツァーノ橋付近で動力を失う

マリンリンク9 4月 2024
© mandritoiu / Adobe Stock
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コンテナ船はニューヨーク市の交通量の多い水路で推進力を失い、金曜夜にヴェラッツァーノ・ナローズ橋付近で停止した。その2週間前には、同様の大きさの船がボルチモアのフランシス・スコット・キー橋で停電とみられる事故を起こして以来、わずか2週間しか経っていない。

米沿岸警備隊は、マルタ船籍のAPL青島がニューヨーク州スタテン島とニュージャージー州ベイヨンの間を航行中のキル・ヴァン・カル海峡を午後8時半ごろ通過中に推進力を失ったとの報告を受けたと発表した。

全長1,100フィートのAPL Qingdao号は、事故後すぐに航行を再開するまで、タグボート3隻によって護衛された。

「ニューヨーク沿岸警備隊船舶交通サービスは、金曜日の午後8時30分頃、M/V APL Qingdaoから、同船がキル・ヴァン・カル水路で推進力を失ったとの報告を受けた。同船は推進力を回復し、3隻の曳航船の支援を受けて、ヴェラザノ橋のすぐ北にある航行可能な水路外のステープルトン錨地に安全に停泊した」と沿岸警備隊は発表した。

「これらの曳航船は、通常の安全対策として船舶を護衛していた。これは、停泊地から出港する大型船舶では一般的な慣行だ。」

被災した船舶は橋のすぐ北に停泊し、推進システムが修理され完全に機能していることが確認された後、サウスカロライナ州チャールストンへの航海を再開する許可が出た。10,000 TEU の APL Qingdao は CMA CGM によって運航されている。

この事故は、先月ボルチモアで起きたフランシス・スコット・キー橋の惨事と比較されている。この惨事では、シンガポール船籍のコンテナ船「ダリ」が橋の支柱に衝突し、橋がパタプスコ川に転落、ボルチモア港の船舶航行が停止し、建設作業員6人が死亡した。

カテゴリー: 事故