英国海上貿易運営局(UKMTO)は火曜日、イエメンのフーシ派過激派が紅海で2隻目の船「チューター」を沈めたとみられると発表した。
UKMTO、フーシ派、その他の情報源からのこれまでの報告によると、ギリシャ所有の石炭運搬船「チューター」は6月12日にミサイルと爆発物を積んだ遠隔操作ボートの攻撃を受け、浸水していた。
「軍当局は、(チューター号の)最後の報告地点で海上の残骸と油が目撃されたと報告している」とUKMTOはセキュリティアップデートで述べた。
チューターのマネージャーにコメントを求めたが、すぐには連絡が取れなかった。
攻撃当時チューター号の機関室にいたとみられる乗組員1人が行方不明のままである。
イランと連携するフーシ派は11月以来、紅海地域で商船を標的にしており、これはガザ地区のパレスチナ人との連帯を示す攻撃だと主張している。
英国所有のルビーマー号はフーシ派によって沈没した最初の船だった。同船はミサイル攻撃を受けてから約2週間後の3月2日に沈没した。
UKMTOによるチューター号沈没の疑いに関する報告は、フーシ派がリベリア船籍の同船と、木材建築資材を積載していたパラオ船籍のヴァーベナ号に深刻な損害を与えてから1週間後に出された。
バーベナ号の船員たちは、攻撃によって発生した火災を鎮火できずに船を放棄した。バーベナ号は現在アデン湾を漂流しており、沈没やさらなる攻撃の危険にさらされている。
11月以降、フーシ派は別の船舶も拿捕し、別の攻撃で船員3人を殺害した。
フーシ派のドローンとミサイル攻撃により、海運会社は船舶をスエズ運河の貿易近道からアフリカを回る遠回りのルートに変更せざるを得なくなり、配達の遅延やコスト上昇により世界貿易に混乱が生じている。
米英軍は月曜日、先週の船舶攻撃に対する報復と見られる行動として、イエメンのホデイダ国際空港と紅海沖のサリフ港付近のカマラン島を標的とした空爆を実施した。
(ロイター通信 - カイロのアダム・マカリー、ジャイダ・タハ記者、ロサンゼルスのリサ・バートライン記者による報告、サンドラ・マラー、ダニエル・ウォリス、マシュー・ルイス記者による編集)