欧州連合(EU)は、ロシア政府の対ウクライナ戦争の資金調達能力を制限するため、ロシアの石油輸送大手ソブコムフロットに対する制裁を提案していると、ブルームバーグ通信が火曜日に同通信が閲覧した文書を引用して報じた。
この動きは、米国が2024年初めにロシアの主要タンカーグループに課した同様の懲罰的措置に続くもので、米国はロシアが2022年に開始したウクライナ戦争に関してモスクワへの締め付けを強めようとしている。
ロシアの大手企業が、西側諸国によるモスクワへの制裁が及ぼしている損害を珍しく認める中、ソフコムフロットの代表は先週、米国の制裁が今年の収益に影響を及ぼし、同社の活動を制限している可能性があると述べた。
同社は、EUによる制裁の可能性についてコメントを求めるロイターの要請に直ちには応じていない。
かつては世界有数のタンカー運航会社だったソブコムフロットは、2023年に主に中国、インド、地中海の市場向けに7,500万トンの石油を輸送した。
(ロイター通信 - ムリンメイ・デイ、リディア・ケリー記者、デビッド・グレゴリオ記者編集)