木曜日、一人のパイパーが甲板上でバグパイプを演奏する中、修復された第二次世界大戦の水陸両用車がノルマンディーのゴールドビーチに上陸した。ナチス占領からのフランス解放のきっかけとなった連合軍の上陸からちょうど80年後のことだ。
第2次世界大戦の兵士の息子で、英国の弁護士で車両歴史家のナイジェル・ストート氏(55歳)は、今週初めにポーツマス港でこの船を救助した英国海兵隊の船からこの船を降ろし、岸に着けた。
「我々は午前7時25分に上陸した。D-Dayにイギリス軍が海岸に上陸したまさにその時間で、1分たりとも無駄ではなかった」とストート氏は語った。
砂地での運転を容易にするため、6つの車輪のタイヤ圧を調整できる米国製のDUKW揚陸車両(通称「ダック」)は、連合軍の上陸作戦で重要な役割を果たし、大型輸送船と海岸の間で兵士、武器、物資を輸送した。
ストートの父ジャックはノルマンディー上陸作戦に参加する予定だったが、結局彼の乗る機銃が間に合わず、オランダでの戦闘に再配置された。
「これが父のやっていたことに最も近いことだ」と、14歳の息子ライアン君とともにノルマンディー上陸作戦記念式典に参加したストートさんは語った。
「我々は80年前に彼らが何をしたかを忘れてはならない。彼らは多くのことを成し遂げ、ほとんど何も求めなかった。彼らの勇気があったからこそ、我々は今日自由を保っているのだ」と彼は語った。
(ロイター - ジャニス・ライザンス記者、ヘルト・デ・クレルク記者、アレクサンドラ・ハドソン記者編集)