イエメンのイラン支援を受けたフーシ派は月曜日、インド洋と紅海で船舶3隻、紅海で米駆逐艦2隻を攻撃したと発表した。
このグループは、今回の攻撃をイスラエルのガザ戦争におけるパレスチナ人との連帯行動と位置づけており、インド洋ではラレゴ・デザート号とMSCメチェラ号、紅海ではミネルバ・リサ号が攻撃したとしている。駆逐艦の名前は明らかにしていない。
海運会社や米軍からは、これらの地域で攻撃があったという即時の確認は得られなかった。
フーシ派のヤヒヤ・サリー軍事報道官は攻撃がいつ行われたかは明らかにしなかったが、テレビ演説で同派が船舶に対してミサイルを使用し、米駆逐艦に対してドローンを使用したと述べた。
同グループは昨年11月以降、紅海地域でドローンやミサイルによる攻撃を繰り返しており、その後インド洋にまで攻撃範囲を拡大している。同グループは、地中海であってもイスラエルの港湾に向かって航行する船舶を攻撃するとしている。
この攻撃により、船会社は貨物の輸送ルートを変更し、南アフリカを迂回するより長距離で費用のかかる航路を取らざるを得なくなり、イスラエルとハマスの戦争が拡大し中東の不安定化を招くのではないかという懸念が高まっている。
米国と英国は、船舶への攻撃への報復としてフーシ派の拠点に対する攻撃を実施した。
(ロイター通信 - ドバイのナエラ・アブダラ記者、カイロのアダム・マカリン記者、アデンのモハメド・ゴバリ記者による報告、ウィリアム・マクリーン記者とアンドリュー・ヘブンズ記者による編集)