オーストラリア、家畜を運ぶ船がアフリカを回ってイスラエルに向かう航行を停止

5 2月 2024
ファイル写真: 2018年、西オーストラリア州フリーマントル港の内港のノースキーに停泊した家畜運搬船バヒヤ。(クレジット: Bahnfrend / CC BY-SA)
ファイル写真: 2018年、西オーストラリア州フリーマントル港の内港のノースキーに停泊した家畜運搬船バヒヤ。(クレジット: Bahnfrend / CC BY-SA)

オーストラリア政府は月曜日、約1万4000頭の羊と1500頭の牛を乗せた船をアフリカ一周の1カ月間の航海でイスラエルに送るという家畜輸出業者の要請を拒否したと発表した。

動物たちは1か月前から船に乗船しており、彼らの扱いを拷問に例えた動物愛護活動家からの抗議が起きている。

MVバヒヤ号は1月5日にオーストラリアからイスラエルに向けて出航したが、イエメンのフーシ派民兵組織による攻撃の脅威のため紅海通過を断念し、オーストラリア政府から帰国を命じられた。

同船は政府が海に戻るかどうか判断するまで、西オーストラリア沖で1週間待機している。

ここ数日で数百頭の牛が陸揚げされたが、オーストラリアのバイオセキュリティ規則により、下船した動物は隔離されなければならない。

農水省は、輸出業者の申請がオーストラリアやイスラエルの規制要件を満たしていることや、動物の輸送が動物の健康と福祉を確保することに満足していないと述べた。

決定に関する詳細は明らかにしなかったが、動物たちの健康状態は依然として良好だと述べた。

「船内の家畜に対する次のステップは、輸出業者が下す商業上の決定である」と同省は述べた。 「同省(省庁)は今後の申請を評価する準備ができている。」

オーストラリアは生きた動物の主要な輸出国であり、昨年は50万頭以上の羊と50万頭以上の牛を出荷した。政府は今後数年のうちに生きた羊の輸出を禁止する予定だ。

約6万頭の動物を乗せた別の家畜船が先週、ヨルダンの紅海港アカバに向けてオーストラリアを出航した。

ロイターはバヒヤ川の動物の輸出業者バッセム・ダバー氏と連絡を取ることができなかった。船の管理者コルキラ・シッピングはコメント要請に応じなかった。


(ロイター - ピーター・ホブソン記者、エド・オズモンド編集)