韓国の造船会社ハンファ・オーシャンの米国子会社ハンファ・シッピングは火曜日、ペンシルベニア州に拠点を置く子会社ハンファ・フィラデルフィア造船所に約2億5200万ドル相当のLNG運搬船を発注したと発表した。
この契約に基づき、同船は韓国で建造され、米国船籍となる。2028年上半期に納入が予定されている。
この取引は、米国が国内造船業の復興と商船・軍艦隊の拡大に取り組んでいる中で行われた。ハンファシステムズとハンファオーシャンは12月にフィラデルフィア造船所を1億ドルで買収した。
「この合意は、米国の造船所の能力構築における『第一歩』となるようだ」とジェフリーズの海運アナリスト、オマール・ノクタ氏は述べ、米国は25%近くの市場シェアを持つ最大のLNG輸出国であると指摘した。
ハンファシッピングは、この契約は米国による国産LNG船の発注としてはほぼ50年ぶりだと述べた。
ヒューストンに本社を置くハンファ・シッピングのライアン・リンチCEOは「この契約は、LNG船建造におけるハンファの世界的なリーダーシップを強化するものであり、われわれは米国でもこれを再現したいと強く願っている」と語った。
両社によると、船の大部分は韓国・巨済市にあるハンファ・オーシャンの工場で建造される予定だ。
ハンファ海運の広報担当者は、フィラデルフィア造船所の労働者が研修のために巨済島へ渡航する予定だと述べた。
フィラデルフィア造船所は、船舶の米国登録に必要な規制遵守と安全認証を監督します。
今年初め、米国通商代表部は、LNG生産者に対し、2029年4月以降、輸出量の1%を米国製船舶で輸送することを義務付けると発表した。この割合は2047年4月以降には15%に引き上げられる。
ハンファ・オーシャンは、契約額は3480億韓国ウォン(2億5203万ドル)で、追加船舶のオプションも付いていると述べた。
(ロイター通信 - ロサンゼルスのリサ・バートライン記者による報告、ダニエル・ウォリスとシンシア・オスターマン記者による編集)