フーシ派支配のイエメンから発射された地上巡航ミサイルが民間タンカー船に命中し、火災と被害は出たが死傷者は出なかったと、米国防当局者2人が月曜ロイターに明らかにした。
当局者の1人によると、タンカー「ストリンダ」への攻撃は日本時間午後2時ごろ、バブ・アル・マンダブ海峡の北約60海里(111キロ)で発生した。当局者らによると、米海軍駆逐艦メイソンが現場に来て援助を行ったという。
イランと同盟を組むフーシ派は、10月7日にイスラエル・ハマス戦争が勃発して以来中東全域に広がっているこの紛争に侵攻し、重要な航路で船舶を攻撃したり、イスラエル本国に向けて無人機やミサイルを発射したりしている。
土曜日、フーシ派は国籍に関係なくイスラエルに向かうすべての船舶を標的にするつもりだと述べ、国際海運会社に対しイスラエルの港と取引しないよう警告した。
「ストリンダ」号がイスラエルと何らかの関係があるのか、それともイスラエルの港に向かっているのかは現時点では明らかになっていない。
イエメンの大部分を支配するこの組織は、その攻撃はパレスチナ人への支援の表れであると主張し、サナアのフーシ派の権力の座から1,000マイル以上離れたガザ地区でイスラエルが攻撃を止めるまで攻撃を続けると誓った。
フーシ派は、パレスチナの同盟国ハマスがイスラエルを攻撃して以来、イスラエルと米国の目標を狙っているイランと同盟を組む「抵抗枢軸」のいくつかのグループのうちの1つである。
12月の第1週、公海で商船3隻が攻撃を受け、米海軍駆逐艦が介入した。
フーシ派は先月、イスラエル企業と関係のある英国所有の貨物船も拿捕した。
米国と英国は船舶への攻撃を非難し、フーシ派支援にイランが関与していると非難した。イラン政府は、同盟国は独自に決定を下していると述べている。
サウジアラビアは米国に対し、攻撃への対応に自制を示すよう求めた。
(ロイター - フィル・スチュワートによる報告、トム・ホーグとジェリー・ドイルによる編集)