関係筋がロイター通信に語ったところによると、ギリシャが管理する石油タンカー3隻が火曜日、ロシア沿岸のターミナルに原油を積み込む途中、黒海で正体不明のドローンの攻撃を受けた。
この攻撃は、カザフスタンの石油生産(その大半はターミナル経由で輸出されている)が1月初旬に急落したのと時を同じくして起きた。
火曜日の攻撃の背後に誰がいるのかは、今のところ明らかになっていない。ウクライナはすぐにコメントしなかった。タンカーが貨物を積み込む予定だったターミナルを運営するカスピアン・パイプライン・コンソーシアムも、攻撃についてコメントを控えた。
事態の機密性から匿名を条件にロイター通信に語った8人の情報筋によると、スエズマックスタンカー2隻とアフラマックスタンカー1隻が、国際市場向けのカザフスタン原油の約80%を積載するユジナヤ・オゼレエフカ・ターミナルへ向かう途中で襲撃されたという。
11月29日、ウクライナの無人機がノヴォロシースク港付近のターミナルにあるCPCの主要係留場所3か所のうちの1か所を攻撃した。
データに詳しい関係筋がロイター通信に語ったところによると、カザフスタンの石油・ガスコンデンセートの生産量は1月1日から1月12日の間に12月の平均と比べて35%減少し、黒海ターミナルを通じた輸出の制約が主な原因だという。
カザフスタンのエネルギー省は火曜日、CPCは1つの係留施設を通じて石油輸出を継続していると発表した。
タンカーストライキは海運・保険料の上昇を招く可能性がある
黒海のタンカーが攻撃されれば、世界の原油の2%以上を扱う黒海のロシアのターミナルで原油を積み込もうとする船舶の輸送費と保険料が増加する可能性がある。
LSEGのデータによると、タンカーの1隻「デルタ・ハーモニー」はギリシャのデルタ・タンカーズが管理している。関係筋によると、同船は米石油大手シェブロンCVX.N傘下のテンギスチェブロイルからカザフスタン産原油を積載する予定だった。
同じくデルタタンカーズが管理するデルタ・シュプリーム号も攻撃を受けた。
デルタタンカーズはロイターのコメント要請に直ちには応じなかった。
関係筋によると、カザフスタン国営ガス会社カズムナイガス(KMG)の子会社がチャーターし、ギリシャのテナマリスが管理する3隻目の船「マチルダ」は、衝突当時、カラチャガナクからカザフスタン産の石油を積み込む予定だったという。
テナマリス当局は、マチルダ号がCPCの係留地から30マイル(48キロ)離れた場所でバラスト状態で待機していたところ、2機のドローンに襲われたことを確認した。KMGもこの攻撃を確認した。
「負傷者はおらず、船は初期評価によると甲板構造に軽微な損傷を受けたが、完全に修復可能である。船は航行可能な状態にあり、現在、当該海域から離航している」とテナマリス当局者は述べた。
海上安全保障関係の2人の情報筋によると、マチルダ号で火災が発生したがすぐに消し止められたという。
ギリシャのTMSが管理する4隻目の船舶「フロイト号」も当初は攻撃を受けたと考えられていたが、TMSは後に攻撃を否定した。
CPCの1,500キロ(930マイル)のパイプラインの株主には、カズムナイガス、シェブロンの子会社、ロシアのルクオイル、エクソンモービルなどがある。
(ロイター通信 - モスクワとロンドンのロイター通信、アテネのルネ・マルテズー記者とヤニス・ソウリオティス記者による報道。ルイーズ・ヘブンズ記者、ジャン・ハーベイ記者、ガイ・フォールコンブリッジ記者、ジョー・バヴィエ記者による編集)